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その瞳に…
第30章 SとM
 椅子に座る大河の目の前に立ち、舞奈は着ている服を全て脱ぎ、言いつけ通り下着姿になる。

 身に着けている白のショーツは、すでに舞奈の愛液で濡れ、前が少し透けていた。

 頬杖を着きながら舞奈を見つめていた大河は、それに気がついた大河は、フっと小さく笑いを零す。

 舞奈は、その嗤いに全身をカアアっと赤く染め恥ずかしくなるも、ぎゅっと手を握り、隠すのを我慢した。

 ご主人様の大河が見ていると言ったのだ、どんなに恥ずかしくともそれを隠す事は奴隷としてやってはいけない。
 
 恥ずかしさを抑える為、舞奈は一度深呼吸をし、箱からブレスレットとアンクレットを取り出し、自身でそれぞれの場所に取り付ける。

 一つ一つ、ゆっくりと丁寧に。

 しっかりと大河が見える様に、取り付けた。

 そして、皮製で赤みがつよい茶色の首輪を取り出す。

 ジャラジャラっと鎖の音を立てながら持ち上げた首輪は、チョーカーとは違い、ずっしりとした重みがあった。

 舞奈はそれを、少しだけ余裕を持たせて首に取り付ける。

 チョーカーよりも重みのある首輪は、余裕を持たせてつけても拘束感が首に圧し掛かる。

 銀色に妖しく光る鎖も、火照った肌をゾクリと鳥肌が立つ程冷たい。

 「・・・出来ました」

 舞奈は全て取り付け、大河の目の前に立つ。

 恥ずかしさの為か、顔を赤らめながら少し下を見つめ、隠したい気持ちを抑えるかのように、腹部の前で手を握りしめている。

 大河はそんな舞奈をゆっくりと眺めた。

 首輪を着けた姿は、奴隷と言うよりペットの様に思わせる。

 (・・・まあ、愛玩奴隷としては間違いはないか)

 大河はそんな事を思いながらも、満足そうに微笑んだ。
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