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第6章 オトコ心は唇で

　５分後。


「だから、カラダじゃないんだよ。フェラってのは。もちろんカラダも気持ち良いよ？　だけど、違うんだよ。心に来るんだよ。俺の為にこんな……っていう。セックスなんかとはそこが違う」

「あと、だんだん上達していくのがわかるのもいいな。俺が教えた込んだ、みたいな征服感がある……でもな、ホントは違うんだ。征服されてんのはオトコのほーなんだよ。なんでかっていうと……」

「どうやったら気持ち良いって考えるだろ？　もうね、それが間違いなんだよな……そうじゃないんだって。フェラをしてるんじゃない、自分だけを見つめさせてる……それぐらいの気持ちでいかないと！」

「だから、フェラテクって実はあんまり重要じゃない。もちろん上手けりゃ気持ちいいぜ？　だけど、大事なのはそこじゃないからな、男にとって」

「気持ちなんだよ。そこにヤられちまうんだよ。俺を気持ち良くさせようとこんなに……ってね。そこが、心と心が繋がるって所なんだなあ……」


　なに熱弁してんだオレ？
　フェラ魔人か俺は。