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イマージュ
第6章 オトコ心は唇で

 いつもの椅子に、今日は前後ろ逆じゃなくて普通の向きで浅く腰掛け、目の前には脇宮。

 彼女も引っ張り出してきた椅子に座って、両手を膝の上に置き、脚を揃えたとてもお行儀の良い座り方で俺の話に耳を傾けている。

 その真面目っぷりときたら、そのうち椅子から降りて正座して聞き始めるんじゃないかってくらいだ。
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