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イマージュ
第7章 先輩

 僕は知っています。
 才能、なんて
 薄っぺらい言葉だということを。
 16歳で賞をとったとき、
 先輩のことを天才だと
 周りの大人たちは誉めそやしましたね。

 僕は知っています。

 僕と変わらないあの歳で、
 普通に生きることを
 あきらめなくてはならなかった
 先輩のこと。
 そして、先輩が
 何もあきらめなかったこと。

 笑顔の裏に隠された努力を。
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