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イマージュ
第10章 マリーとアントワネット

「お前、話を聞いてなかったの!」
「聞いておりましたよ、アントワネット様」
「私はお前のような下郎の妻にはなれぬと申したでしょう!」
「だからいいんじゃないですか」
こうしてアントワネットはセムシの妻に、マリーは妃となりました。
マリーはふかふかのベッドのある王様の寝室で、アントワネットは牢屋で初夜を過ごしたのです。
初夜とは初めての夜のことです。
セムシは怒り狂うアントワネットに冷たい水を浴びせて言いました。
「そのままじゃ死ぬぞ。暖かくなる方法を自分で考えろ」
その夜。アントワネットは自分からお願いすることになりました。

