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イマージュ
第10章 マリーとアントワネット

 セムシが呼ばれると、その姿を見て二人のお妃は小さな叫び声を上げました。セムシは慣れているので何もいいません。

「セムシ、この二人の内のどちらかを選べ、それが今日のお前の妻だ。もう片方は明日の妻だ」

「王様、どうかお許しを!」

 片方の姫が悲鳴を上げました。

「アントワネットはこんな醜い男の妻にはなれません!」

「ほうほう、それは困ったな」

 王様は面白そうな顔をして言いました。

「セシム、どうする?」

「へい、ではそちらの姫様で」

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