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イマージュ
第11章 そこにいるから

 だから、佳純が告白してきたとき……。

 それまで彼女をジュンと呼んでいた俺に、彼女が「ちゃんと名前で呼んで」と言ったとき、俺は痺れた。

「佳純って呼ぶのよ……」

 忘れられない。
 まだ一週間前のことだからだけど。

 いや、そうじゃない。
 俺は気づいたんだ。

 イシガミカスミ。
 イで始まる。そして……カスミ。

 イカスミだ。

 黒い女だ。
 はっきりとわかった。

 佳純は俺の運命の女だったんだ。

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