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第11章 そこにいるから

「セックス・シたひと」

「……ふうん」

　リアクション薄っ。

「わかったわ、まあ、カテゴライズされていてやりやすいわね……ハイ」

　と、ケータイを俺に返し、

「ＳＳとＳＦを全部消去で」

「ええっ！」

「ナンカ困ルコトアンノカ？」

「ない……です……けど……」

「ここ一週間の着信履歴を見ようか？」

「消します……消させて頂きます」

「よろしい！」


　こうして、俺は大切なものを失った。
　ダンシャリとか考えた奴、出てこいよ。