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イマージュ
第11章 そこにいるから

 佳純の呼んだ友達はとびきりの美人だった。

 佳純はなんかこう……フツーの女の子っていう可愛さなんだが、彼女はちょっと雰囲気が違った。

 言う通り、完全に外見は日本人。そして大人っぽいというか……少しタレ気味の優しい目に、泣きボクロ。どこか儚げというか、線が細いというか。可愛いというよりは美人というタイプ。

「中学のときの同級生なんだよ、クリスちゃんは!」

 そんな紹介を聞きながら、俺は呑気に「最後のスを抜いたら大変なことになりそー」とか思ってた。

 そう、俺はまだ気づいていなかったのだ。この後に起こる大変な出来事に。

 間もなく俺はダンシャリどころではない本日最大の絶望と後悔を味わうことになるのだが、このときはまだ、禁煙席に座るただの三名様だった。

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