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イマージュ
第11章 そこにいるから
「高校も?」
「高校は別~」
「大学でまたいっしょになったの」
「えっ? ガッコー俺たちといっしょなの?」
「そうですよー」
ニッコリとクリスちゃん。
ダメだ。言いたくなる。
我慢しろ。
子供の頃に名前でいじめられてたりするかもしれないじゃないか。
それにしてもこれほどの女の子が俺たちと同じ学校?
なんで俺、今まで知らなかった?
「学部は?」
「同じだよ、私たちと」
「はい」
「今まで全然知らなかったよ、こんな美人が一緒の学部だったなんて」
「美人だなんて……嬉しいな。噂通りの方なんですねミチルさんて」
「いやあ、それほどでもないよ~」
「クリスちゃんはあんまり学校に来てなかったからね」
「ええ、少し休みがちだったので……単位とか、もうギリギリ」
と、汗の顔文字みたいな表情をするクリスちゃん。
……我慢しろ。言っちゃダメ。