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イマージュ
第11章 そこにいるから
「彼女、酔ってるんで……まあその、友達っていうか」
「ハハッ……〝友達″か。皆まで言わなくてもいいよ。僕も今、三人ほどとっかえひっかえしてる〝友達″がいるからわかるよ」
「そーなんすか」
「驚いたかい? 君もリトル・ソルジャーに入ればこれぐらいはスグだよ」
「いやー……あ、そうだ。田所って人っています? このサークル」
「田所……」
赤坂先輩が少し考えて、首を横に振った。
「いや、いないんじゃないかな。あ、着いた。さあ入って……」
マンションの入り口のセキュリティオートロックを開けて赤坂先輩が俺たちを招き入れる。