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第11章 そこにいるから

　死ぬかもしれないのなら、せめて女の悦びを知ってから死にたい。
　
　そう願って、誰でもいいからと乱交サークルに参加しようとしたその子を引き留めるため、恋人であった俺に抱かせようとしたこと。

　そのため、俺を騙してその子とふたりで乱交パーティに行かせたのだ。

「ん？　結局乱交サークルには参加したってことなの？」

「そうじゃなくて、直接、彼女を抱いてって言ってもミチルはうんっていわないだろうし……」

　ああ、そうか。
　めっちゃ愛してる感じだもんな、佳純命みたいな。
　ケータイのアレを見るに。

「それに、目の前でうんって言われたら私だって……」