この作品は18歳未満閲覧禁止です
イマージュ
第11章 そこにいるから
そりゃそーだ。
しかし、以前の俺ってどんな奴だったんだろう。
うん、とか言うかもしれない奴ってことだよな。
信じられないな。
この子……石神さんも可哀相に。
そして、俺は彼女をどうすればいいだろう。
彼女との思い出は何もないというのに。
彼女は俺のことをあんなに必死になって泣いて抱きしめるほど愛しているというのに。
俺はどうすればいい?
そんなことを聞いてどうするんだ。
悲しませるだけじゃないかと思ったが、俺は彼女に尋ねてみることにした。