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第3章 目隠し

「俺とお前ってまだつきあってるよな」……だって。

　正直、ちょっとムッとした。


「ごめん！　ずっと謝りたかったんだ！　許してくれなくていい！　でも、俺はお前だけしかいないって気づいたんだ！」


　そう言って、タツヤは勢いよく私に頭を下げた。凄く、男らしかった。
　
　気づいたら、タツヤの前で泣いてた。

　私は今までタツヤをどう思っていたのか、自分でもハッキリしてなかったけど。

　そっかあ、私、そういうことかあ……って、泣きながら思ってた。


　泣きすぎて、返事はできなかった。