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イマージュ
第4章 アルジャーノンを花束に

6月20日

 鈴木君とディナー。
 先週のお詫びを兼ねて、ちょっと奮発した店を選んでおいた。喜んでくれた。

 帰り道、俺との距離が近かったような気がする。
 なんだ、この女、もしかして俺に気があるんじゃないのか。

 だが、俺には愛する康子がいるんだ。悪いな。

 夜。康子のほうから俺を求めて来る。

 わざとそうするように仕向けてやった。
 鈴木君のことを少し思わせぶりに話してみせたのだ。

 明らかに嫉妬していた。

 あいつは俺の虜だ。


検印:須藤甚
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