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妄想シンドローム
第4章 愚者の後悔
髪を洗い終え、次はいよいよ身体だ。極力素肌には触れないようにしなきゃと総一は意気込む。でないと膨らんだ欲望が破裂してしまいそうなのだ。
「ルル、い……痛かったり痒かったりしたら言うんだよ」
「ソーイチ、いたいする?」
「し、しない! しないけどね、その……緊張して力加減が……ごめん、大丈夫。何でもない」
童貞じゃあるまいし、何を緊張しているんだか。
総一の人生で、これほど若くて可愛い子が裸でいるなんてなく、この先も経験はしないと断言出来る。
だから昂っているだけ。気の迷いだ、気の迷い。どうか暴走しませんように。
幾回言い聞かせただろうか。総一はふーっと深い息を吐いて、ふと思い付く。
そうか。正面を向かせているから、目に入ってしまうのか。
「……ルル? ちょっとそっち向いてもらっていい?」
「うにゅ?」
総一が指差す方へと首を向けるルル。自分が回りこんだ方が早いかと、総一がルルの背後へと移動する。
女性らしい曲線を描くルルの背中。腰はくびれ、お尻は丸みを帯びてふっくらとしている。
これはこれで欲情を誘う景色だ。
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