この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
want to be ...【短編集】
第7章 温泉旅行 3日目






はぁ、と息を吐いてぎゅっと抱き着くと、優しく抱き締めてくれる。


「重くなかった?あたし…」


「…んーもうちょい太ってもいいと思う」


「えー?えへへへへ」


そのまま、抜かずに湯船の淵に座った蒼汰。


あたしは下半身だけ湯船に浸かってる状態になって、お湯の中で蒼汰の身体に脚を絡めた。


ほわほわと、まだ宙で揺さぶられているような意識の中。


お互い何も話さず、そのままの状態をしばらく続けて。


ゆっくり目を閉じると、蒼汰の息遣いだけじゃなく心音、風に吹かれて葉がこすれる音、虫の鳴き声、露天風呂の水が流れる音、遠くで聞こえる工場の音…


いろんな音がする。


「…ねぇ、聞こえる?」


「…ん」


「美咲さんの声聞こえないかなぁ」


「聞こえねぇな〜」


どっくん、どっくん、どっくん、とゆっくり鼓動する蒼汰の心臓。


…何だか面白くなってきた。


視界の先に見える蒼汰の乳首。


つんつん、とつつくと蒼汰の身体がぴくりと動く。


…あ、ちょっとだけ心音速くなった。


「…何してんの」


「心音聞いてる」


「…は?」


どくん、どくん、と速くなり出した心音。


「…何。激しくされたい?」


「…。えっ?」


「いいよ。いっぱいすればいいじゃんっつったの
杏奈だしな?俺が叶えてやるよ」


「っ!?なっ、違っ」


「いっぱい、するんだろ?」


「は、はぁっ!?し、しないからっ!…し、ないもん…」


…したい。


足りない…蒼汰とたくさんセックスしたい…


「…あぁ何だ。違うの」


「!?」


あっさり離れた蒼汰を驚いて見上げる。


…えぇ!?


あたしから抜けて立ち上がった蒼汰は、あたしの身体を湯船に沈めて息を吐いた。


「…ま、そうだよなぁ。そりゃ露天風呂なんかで
これ以上セックスしたくねぇか。
建前では疲れ癒しに来てんだしなぁ?」


ま…待って。


待って待って…


髪を掻き上げて微笑んだ蒼汰が、入り口の方に向かって水面を進んでいく。


…やだ、待って!


咄嗟に身体が動いていた。


蒼汰の広い背中に思いきり抱き着き、行かせまいとぎゅうっと抱き締めた。


/197ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ