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want to be ...【短編集】
第2章 ペアルック






こうして、あたしを気遣うようになってくれたんだ。


「…うん。抱かれるなら、
優しく愛情いっぱいに抱かれたいなっ」


「うん…俺でいっぱいにしてやる」


公衆の面前で…あたし達。


それでも、よかった。


蒼汰が、顔を屈めて傾ける。


杏奈が、背伸びして顔を突き出す。


2人の唇が、そっと重なった。








マンションに着いて、扉が閉まった途端服を脱ぎ出す杏奈。


「ヤる気満々じゃねぇか、杏奈」


「うん…何か、凄く抱かれたい」


「…激しく?」


「ん…激しく、優しく」


「難しいな」


「えー、いつもしてくれてるじゃん。
動きは激しくても、触れる手は優しいの」


そりゃあ…どっちも激しかったら、杏奈の身体に傷付くからな。


…それにしてもこいつ、ほんといい足してる。


寝室に入り、荷物を扉の横に置いて杏奈に近付き、後ろから肩を押してベッドに押し倒す。


その身体に覆い被さり、Tシャツを脱ぎ捨てた。


下着だけの杏奈の身体を抱き、ねっとりと、わざと水音を立てて執拗に舐める。


「ん、…っはぁ…」


熱い吐息を吐く杏奈の口内に、杏奈の身体を抱く手の指を突っ込み、舐めさせる。


「んむ…っふ、んん…」


とろりと垂れる唾液。


突き出た肩甲骨の左側を唇で挟み、舌でちろちろと舐めた。


びくっと身体を震わせて更に突き出た肩甲骨を、舌全体でざらりと舐める。


杏奈の口内に入れた指3本を、フェラする時のように丁寧に舐めてくれる杏奈。


指3本をゆっくりストロークする姿に感じて指も敏感になり、有り得ないのに、快感で指から精液出てくるんじゃねぇかって思ってしまう。


ゆっくり杏奈の口内から指を抜くと、唾液の糸が繋ぎ、ぷつんと途切れて杏奈の顎に張り付く。


首筋に顔を埋め、舐めながらキスマークを残していく。


「あっ…ね、そこだめ…っ」


杏奈…だめならもっと抵抗しないと。


「んっ…!」


ぶるりと震わせ、どんどん仰け反っていく杏奈の身体。


片手でブラのホックを外し、ふわっと浮いたブラを腕から外してベッドの下に置いた。


ツンと勃った乳首を口に含み、執拗に吸って舐める。


「だめっ…ん、イく…!」


びくんびくん、と痙攣し、力が抜けてベッドに身体を預ける杏奈。


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