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want to be ...【短編集】
第4章 お風呂






惚れた弱み、ってやつか。


どうも杏奈には逆らえない。


いやだってもう、可愛くて可愛くて。


何してても可愛いんだもんこの女。


本人は自然体で、意識してやっていないだろう事ですら可愛い。


セフレだった時は、俺の気引く為にわざとやってんのかなーって思ってたけど違うみたいだし。


何たって天然さんだからなこの子。


「えぇ、一緒に?」


「…嫌?」


…な訳ないだろうよ。


口内消毒する為に杏奈を洗面所に連れていき、俺はビニール袋の口を縛ってゴミ箱に入れた。


「ありがとね」


「うん」


タオルで口を拭いている杏奈の隣に並び、手を洗う。


「…ね、蒼汰。一緒に入ろうよ」


手を洗ってる俺の腕にくっつき、鏡越しに上目遣いで見つめてくる杏奈。


…だから可愛すぎだっつの!


「分かった分かった…一緒に入ろうな」


「うんっ」


にこにこと微笑んで腕を絡められて…


…おい待ておい待て。


杏奈ってこんな可愛かったか?


何となく抱き締めてみる。


すると嬉しそうにぎゅーっと抱き着いてくる。


…何!?可愛い!


え、そういう時期なのか?


妊娠5か月目…まあ、つわりが落ち着いて気持ちも楽になるんだろうが…


「お風呂お風呂っ」


俺から離れて嬉しそうに風呂場に向かう杏奈の後を追う。


着ていた足元までの長いワンピースを脱ぎ、洗濯機に入れてる杏奈の後ろに立ち、ピンクのブラを外してやる。


「…ん!ありがと」


妊娠してから1カップサイズが上がったらしく。


わざわざ俺にカップのサイズを見せてくれた。


「見てー!Dになったの」


って。


最初はAあるかないかだったもんな…とは口が裂けても言えませんが。


乳首がツンと尖ってて、形がいいところが何ともそそる杏奈の胸。


よかったな、大きくなって。


鼻歌を歌いながら入っていく杏奈を、服を脱ぎ捨てて着いて行く。


先に杏奈がかけ湯して俺に桶を渡し、湯船に浸かる。


俺がかけ湯を終えると、杏奈が背中側にスペースを作ってくれた。


はいはい、いつも入る場所ですね。


湯船に身体を沈めて杏奈の身体の横に足を伸ばし、杏奈を抱き寄せた。


「お腹大きくなったな」


「えへへ」


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