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want to be ...【短編集】
第6章 温泉旅行 2日目






世界一幸せ?


望むところだ、死ぬまでお前を愛してやる。


年取って死ぬ間際で、世界一幸せだったって言わせてやる。


杏奈にとって俺と生きる事が、幸せだって思わせたい。


今ここ、この瞬間から。


俺の杏奈への思いは変わった。


とても、いい意味で。










足湯から旅館に戻ると、丁度料理が部屋に届いたらしく。


数人の浴衣を着た女の人が大樹と美咲の部屋から出てきて、俺達を見て笑顔を浮かべた。


「おかえりなさいませ。
夕食の準備が整っておりますので、どうぞごゆっくり」


「わーい!ありがとございますーっ」


「ありがとうございます」


大樹達の部屋で夕食を食べたい頼んであった為、4人分。


中に入ると、鰹と昆布のだしの香りが漂った。


そして部屋に近付くにつれ、強くなってきたこの香りは…


「わぁあーっ!すき焼きだぁっ」


「すごーい!おいしそうっ」


すき焼きらしい。


机いっぱいに並べられた料理に目を輝かせる2人。


座って食べ始めてからも、凄い食べっぷり。


幸せそうに顔を綻ばせながら料理を口に運ぶ姿はいつ見ても飽きない。


杏奈も美咲も、いつもほんとおいしそうに食べるんだよな。


だからすぐ好物が分かってしまう。


…試しに。


「おい、杏奈。しゃーなし俺の茶碗蒸しやるよ。食え」


そう言って杏奈の目の前に俺の(食べさしの)茶碗蒸しを置くと。


「〜!ほんと?食べていいの!?ありがとーっ!」


最っ高に可愛い笑顔で俺を見て、顔を綻ばせながら食べ始めて。


…やっぱさ?


勝手に人の分まで食べ物取り分けたり飲み物注いだりして機嫌取る女より。


自分の好きなものをおいしく食べる女っていいと思うわ。


俺の場合杏奈に限るが。


食べ終えたら温泉に入ろうかという話になり、杏奈が上機嫌で風呂セットを取りに戻った。


美咲と入るの楽しみにしてたもんな。


ここ混浴とかねぇかなぁ…


「じゃあ1時間後ねっ」


「蒼汰ぁ、1時間後だからねーっ?」


「…分かってるっつの」


昨日みたいな事にはしませんよ。


つか今日は確実にお前らの方が遅いだろうよ。


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