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want to be ...【短編集】
第6章 温泉旅行 2日目






「美咲と結婚なんて俺が許さないから。
お前は俺のもんだろうよ、誰にもやらねぇよ」


「ふふふ」


「…、好きだよー、杏奈」


「俺がどんだけ好きか分かってる?」


にこにこにこにこしてる杏奈。


その笑顔が可愛くて、俺の表情も緩む。


…絶対俺の方が好きだな。


いや、俺の方が好きでありたいけど。


それにこいつ…どうせ今言ったこと覚えてないんだろうな。


アルコール飛ばしてやるか。


まだ戻って来ない美咲と大樹。


何してるかは大体予想つく…それなら俺らも。


俺を微睡む瞳で見つめてくる杏奈の唇を塞ぎ、畳の上に押し倒す。


素直に俺に応える杏奈の口内を犯し、浴衣の裾を捲り肌に手を這わす。


下着に触れると、既に準備万端のようで。


唾液を繋いで唇を離し、真っ赤な顔で俺を見上げる杏奈に微笑んだ。


…すぐ突っ込んでやる。


中途半端に浴衣をはだけさせて挿入すると、悶えるように喘ぐ杏奈。


しばらく動かさないまま杏奈の中の感覚を楽しみ、痺れをきらしたように杏奈に抱き着かれたところで激しく腰を動かした。


声を抑える事もせず甘く喘ぐ杏奈を様々な体位で突き上げ、口の中にと懇願されて杏奈の口内に射精する。


飲み込んだ杏奈の身体を抱き寄せ、ビールやおつまみをつまんでると、いつの間にか杏奈は寝息をたてていて。


「…ちょ、杏奈ちゃん。寝ないでくださーい」


「…んんん」


俺も杏奈に寝られたら困る。


露天風呂で抱けねぇし…


肩に顔を埋めてる杏奈の寝息が当たってくすぐったい。


…仕方ない。


どうせ寝かさないから今は寝かしとくか。


抱き直して対面座位のように俺の膝に杏奈を跨らせ、足を俺の腰に絡めさせる。


そうしても起きない杏奈…後でお仕置きだな。


そしてそれからしばらく飲んでて、俺も酔いが回ってきたかというところで、ふと聞こえた"声"に耳をすませた。


少し遠くで聞こえる甘ったるい"声"。


この声は…


「杏奈。…杏奈」


起こす為に、杏奈の背中を叩く。


「んー」


と反応してもぞもぞするけど、脱力して俺の身体に体重をかけてくる。


「杏奈ー…」


むにゃむにゃと口の中で何か呟いてる杏奈。


杏奈の髪を掻き上げ、耳元で囁く。


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