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want to be ...【短編集】
第6章 温泉旅行 2日目
「や、何、ちょっと!何するのっ!?
…うぅ、美咲さん声エロい…」
ふううううう、とか言って、真っ赤な顔を覆う杏奈。
…でも、中が気になってるのはすぐ分かる。
「…入れよ、中」
「…え?は?何言ってんの?」
「中気になるんだろ?覗けよ」
「え、ちょ、は、っななななんでよっ!
そ、そんな、覗きなんて」
「…覗けよ、なぁ」
「…っ!?」
襖の横の壁に手をつき杏奈を閉じ込め、身体を跨いで顔を近付ける。
驚いて俺を見上げ、泣きそうに目を潤ませる杏奈。
あーあ…、かーわいい。
もっと泣けばいいのに。
…啼けばいいのに。
中を気にしながら涙ぐむ杏奈の姿に…煽られる。
「…そっ、なっ、蒼汰が見たいんでしょ?
そそ蒼汰が開けなよ」
どもりすぎ…気になってんの丸分かりで面白い。
「…何言ってんの、杏奈。お前が中見たがってたから
連れてきてやったんだけど?感謝しろよ」
「は!?み、見たがってなんて!…ないっ」
…どうしよう。
「じ、自分が見たいからって、
ひ、人に押しつけるの、ダメだよ?」
ぶっ壊してやりたい。
俺の手によって杏奈の歪む顔がめちゃくちゃ見たい…
「自分に正直になれよ。お前さ…、
いつも美咲さん大樹さんってうっせぇじゃん。
その2人のセックス、お前が見たがらない訳ないだろ」
「…へ、偏見!それは偏見!そんな事…っ」
「…思うからそんな歯切れ悪いんだろ?…な?」
「…ぁ」
低ーい声で杏奈の耳元で囁くと、杏奈が脱力したように壁を伝ってずり落ちる。
「身体に聞いた方が正直に答えてくれる?
今ここで俺に抱かれたい?」
ゆっくり首を振る杏奈の顎を持ち上げ、唇を塞ぐ。
「んん!…っふ、んん…ぁ、やっ…!んん…」
よっわい力で懸命に抵抗する杏奈の口内を貪る。
…抵抗しても無駄なのにねぇ?
だってどうせその内…
「…ん、ちゅ…ふ、んんぅ…」
俺のされるままになるんだもん…
「…っ、…、…そ、」
ん?
「そ…たの、ばか」
…ははっ。
いやぁ…
「それ程でも?」
褒めてない、というように俺を睨み上げ、視界を惑わせる。