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溺れる恋は藁をも掴む
第19章 こんな日は……
「俺には9つ違いの妹がいる」
「知ってますよ」
「よく、似てないって言われる。
当たり前だよね。
血が繋がってないんだから」
「えっ…そうなんですか?」
驚いた振りをしたけど、
最初から似てないと思っていた。
「そうなんだ。
俺の親父は小さな食品工場を営んでいてさ、
そこの従業員と母親がさ……まぁ、そういう関係になってさ、当時二歳の俺を置いて出て行ったんだ。
本当の両親は離婚してるんだ。
俺は親父に引き取られて、
小学校低学年までは、殆ど祖母に育てられた。
親父が再婚したのは、その頃だった。
相手の人は、赤ちゃんを産んだばかりの人でね、
その赤ちゃんが俺の妹。
名前は美月って言います。
美月の父親は、美月がお腹に居る時に事故で亡くなったらしい。
美月の母親は、お腹に美月を身籠りながら、
親父の会社でパートをしていた未婚の母でした。
そんな美月の母親を不憫に思った親父が、
何かと気に掛けるようになった。
いつしか美月の母親に想いも寄せるようになって、再婚したんだ」
「知ってますよ」
「よく、似てないって言われる。
当たり前だよね。
血が繋がってないんだから」
「えっ…そうなんですか?」
驚いた振りをしたけど、
最初から似てないと思っていた。
「そうなんだ。
俺の親父は小さな食品工場を営んでいてさ、
そこの従業員と母親がさ……まぁ、そういう関係になってさ、当時二歳の俺を置いて出て行ったんだ。
本当の両親は離婚してるんだ。
俺は親父に引き取られて、
小学校低学年までは、殆ど祖母に育てられた。
親父が再婚したのは、その頃だった。
相手の人は、赤ちゃんを産んだばかりの人でね、
その赤ちゃんが俺の妹。
名前は美月って言います。
美月の父親は、美月がお腹に居る時に事故で亡くなったらしい。
美月の母親は、お腹に美月を身籠りながら、
親父の会社でパートをしていた未婚の母でした。
そんな美月の母親を不憫に思った親父が、
何かと気に掛けるようになった。
いつしか美月の母親に想いも寄せるようになって、再婚したんだ」