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近づきたい
第6章 想いが重なる日
シャワーを浴びて、髪をタオルで拭きながら、よし先輩が部屋に入ってきた。

こんなシーン、前に見たなぁ。

「前もこんなことあったね。あの時の瑞穂ちゃんもオレのこと、ずっと見てた。」

よし先輩も私と同じこと思い出してくれてたの?
ユウの家で私、よし先輩のことずっと見てた…

「瑞穂ちゃん、もう高校生じゃないんだね…だから、前はしてなかったピアスしてるんだ。」

私の隣に座りながら、よし先輩が私の耳に軽く触れながら言った。

私のピアス気づいてくれてたの?ピアスにしたら、少し大人になれる気がして、よし先輩にちかづける気がしてつけてみたの。

「まだ開けたばかりだから、可愛いピアスつけれないんだ…」

18Kの小さなピアスを自分で触れて、よし先輩と目が合う。

「瑞穂ちゃん、今度ピアス、プレゼントしていい?」

「えっ?!」

よし先輩に言われた言葉にビックリして、よし先輩から少し離れた…

私を見つめたよし先輩が少し距離ができた二人の間を近づいくる。

よし先輩、私たち、今日だけの関係じゃないの?
これで終わりじゃないの?

ちょっと泣きそうになって、下を向こうとした瞬間、顎に手を置かれ、優しいキスをされた。
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