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近づきたい
第6章 想いが重なる日
「…本当はもっと早く言わなくちゃいけなかったんだけど。」

キスを繰り返しながら、私を抱きしめてくれた。

私の肩に頬を置いて、耳元で優しく話始める…

「瑞穂ちゃん…キミが好きなんだ。やめようと思っても、やめられなかった。」

えっ?よし先輩が私を好き?だって、だって、妹みたいに思ってるって…だから、私。

「う、うそ。」

よし先輩の言葉で涙がにじむ…私の想い、よし先輩に届いたの?私このまま、よし先輩のこと好きでいていいの?

「嘘じゃないよ。瑞穂ちゃんの顔見てたら、キスしたくなって、キスしたら止まらなかった…」

涙が出てきて、もう何も言えずに頬を濡らした。

「何も言わずに抱いてしまって…瑞穂ちゃんイヤだっただろ…」

ううん、嬉しかったよ…ただ首を横に振って答える。

「瑞穂ちゃんが女の顔するから…食べちゃった。」

ニヤリと私に笑ったよし先輩が男の人で、ドキドキしてきた…私、また食べられちゃう?

「…よし先輩、いやらしい…」

「いやらしいのは瑞穂ちゃんだよ。誘ったのは、瑞穂ちゃんだよ。」

そんなつもりなかったけど、思い出すと恥ずかしくて両手で顔を覆った。

よし先輩は私の様子を見て笑っていたけど、どこか真剣で何か考えてるみたいだった。
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