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時計草
第4章 雅子…36歳
雅子は男を知らなかった。

高校1年生だから知らないのが普通だが…

女としてもまだまだ幼くキスも全くの初めてではないかという印象だった。

きゅっと唇を閉じている…
私は抱きしめたまま優しく髪を撫ぜ、頬に手をやり
舌先で雅子の唇をすぅっとなぞりゆっくりと唇の緩むのを待った。
しばらくすると、躊躇いがちに雅子の唇が開いてくる。
その隙間に舌先を入れて少しずつこじ開けて相手の舌を導き出していく…
おいで…と誘うようにそっと絡めとって行く…


女同志で?という気持ちがあっただろう。
でも私に対して憧ているということはなんとなくわかっていたから
抱いても拒まないだろうという予想もしていた。


唇が離れ、机に押し倒すとちょっと驚いたような顔をしたが
…素直に身体を横たえた。

“怖い?”と聞くと私を見つめて…ふるふると首を振った…

“大丈夫よ…女の子同士だから痛くないし…気持ちよくしてあげるから…”






雅子がそっと目を閉じた…
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