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大きな瞳に映るのは
第22章 彼の思考回路



キィ … パタン


視聴覚室に着いた私は教卓に資料を置いた。


「 はーつかれたぁ… 」

右手で飴玉の棒を掴み口から離すと
小さなちいさな飴玉になっていた。


『 おつかれいただきー! 』


ぱくっと遙がその飴玉を咥え
私の右手から奪い取る。
さっきまで私が舐めていたソレを。


「 ちょっ、ハル …

『 あ、そういえばさ 』


二人だけの視聴覚室に
二人の声が響く。

遙は私に近づくと首を傾け私の首筋を見た。


『 あ ー… さすがに … 』

「 … ん?なに? 」


少し残念そうな顔をする遙が
何を思っているのかわからなかった。


『 痕消えたの、なんか寂しいね 』


その一言で思い出す
先週までついていた、そのしるし。


「 ね … ハル。私 …


奏先輩と付き合い始めたことを
遙にはまだ話していなかった。
遙の姿を見るたびに
話さなきゃと思い、でもできなかった。


『 今日何食いに行く? 』


お得意の割り込みが入る。
でもこの時だけは何故だか
話をわざとそらした様にも思えた。


「 あ… えっと … 」

『 ちなみに俺ら昼飯抜きなのも考えろよ?小食系男子っ 』


そう言われふと時計を見ると
あと10分で昼休みが終わってしまう時間になっていた。


「 うわ!ほんとに?!ええっ 」


お弁当食べてないよーっ
お腹すいてるのにーっ
そんな風に心の中で叫ぶ
でもそんなのもう遅い。

と思った瞬間。



チュ



遙と私の唇が重なった。


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