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手探りな絶望
第8章 懇願
だってさ

元彼…いただろ?




あんな
暴力振るうような
元彼と

してねーわけ…



ないよな(苦笑)



処女がいいとか
そんなこだわりがある訳じゃないし
ほんと、どっちだっていいんだけど

ただ

もし…そーだったら…


優しくしてやんないと…。



俺は
もう硬くなったそれの先端を
冬実の愛液溢れる場所に
すりつけ

心の中で
あぁ…と
熱い溜息を吐き

一瞬の生の感覚に
陶酔しながら
それでも必死で
我に返って

財布の中から
ゴムを取り出した



「痛かったら
いってくれよ?冬実」



冬実は
また
顔を隠したまま
小さく頷いた



結局



優しくした方がいいのかどうか

謎なまま




俺は

俺が

冬実の中に入る瞬間を


見つめた





っう……



…きつっ
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