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手探りな絶望
第9章 衝撃



冬実の携帯は
何度鳴らしても
誰も出ることはなく


アパートに着いたが
駐車場に
冬実の車は無かった


それでも俺は
冬実の駐車場に
車を停め

急いで
冬実の部屋の前まで
走った



一昨日の朝まで

…一緒に過ごした…部屋



きっと
冬実は居ない

分かってる


分かってるけど


俺は

何度も
何度もドアを叩き


冬実の名前を呼んだ




誰も居ない




その部屋の前で。
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