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第3章 誘 惑

｢ちょ…瞳さん。
どうしたらそんな身体柔らかくなるんですか？
ほんとに身体に骨入ってます？｣


｢えー？入ってるよ〜｣


更に足を開いてみせる瞳さん。


｢新体操か何か入ってたんですか？｣


｢うん。幼稚園の頃から小学校卒業するまで｣


…だからか。


｢俺にも身体柔らかくするコツ教えてください｣


｢うーん…お風呂上がりのストレッチかなぁ｣


｢へぇ…。例えばどんなのですか？｣


｢そんな難しくないよ、
さっきのみたいに前屈とか身体回すとか。
お風呂上がりってね、1日の中で一番身体柔らかいから｣


｢そうなんだ。知らなかったです｣


｢継続してやってたらすぐに柔らかくなると思う〜｣


｢んじゃ瞳さん、俺のこと応援しててくださいね｣


｢ん？うん、もちろんだよ〜｣


｢俺も瞳さんみたいになれるように頑張ります｣


｢うん、頑張って〜｣


ふわりと笑う瞳さん、やっぱり好きだなーと思う。


風呂上がりに一緒にストレッチする
関係になりましょうよ、瞳さん。


そう思いながら、ストレッチしてる
瞳さんを眺めていた。