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彼色に染まってく…
第9章 開花
部屋に入ると

佑貴はベッドに座った


『おいで、麻由莉…』


私は、佑貴に
こう言われる度に…

不思議と身体の奥が
キュンとなって


ドキドキしてしまう…


実はそれは

付き合う前から
感じていたことだった


佑貴に「おいで」って
名前を呼ばれると


なんだかペットが
しっぽ振ってかけよる
みたいに…

体が自然と
吸い寄せられてく…


なんだろ…この感じ…



私は佑貴の前に立った


小さなTシャツに
パンパンに詰め込まれ

いつも以上に
前に飛び出したような

私の胸のふくらみを

ほぼ同じ高さの目線で
佑貴が見つめている…


『麻由莉…こんなの
着たら、どこが一番
成長したのか

一目瞭然だね…』


そう言って、

胸のふくらみを

下からそっと
持ち上げるように


手の平で包んだ。


『あ…』


私は恥ずかしくて
思わず視線を逸らす。


『ははっ…
なんか窮屈そう。

他のところは全然
余裕なのに…

おっぱいだけが
やたら成長したから
着れなくなったんだね

このTシャツ
かわいいのに、
もったいないねっ』


そう言いながら

下から揺らすように

何度も持ち上げる…


たったそれだけで…


体が疼く感じ…


『ハァッ…あ…んっ…く』


『キツそうだから

少し
楽にしてあげようね』


佑貴の片方の腕が
私の背中に
回ったかと思うと

あっという間に
ブラのホックが
外されてしまった…


『あっ!!やっ…』


『じっとして…
手は絶対上げないで』


そう言いながら
慣れた手つきで

ブラのストラップを
片方ずつ、私の腕から
スルスルと抜いていき


『上からと下から…
どっちがいい?』


って聞いてきた。


『えっ…?』


佑貴は微笑みながら
私を見つめている…


『う…上から…』


私がそう言うと、

佑貴は立ち上がり、

私の耳元で囁いた…


『クスッ…だと思った…』


『え…』


『普通はさ…
下からの方が

そっと外せるから
そっちを選ぶだろ?

そもそもほっといたら

勝手に下に
落ちるんだしさ…


だけど

麻由莉みたいに
ドMの子なら

上から…少し乱暴に

抜き取られる方を
選んじゃうんだよ…

無意識にね…』


『そっ…そんな…』



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