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夢想姫の逃避録
第3章 大輪の花

ユウガの美しい寝顔に思わず見とれてしまった。
すると、顔が熱くなっていくのが分かった。
「やだもう……」

不意に、ユウガを背にする。
直視できないくらいかっこいいことに気づいてしまった。
しかも腕枕にもう一方の腕は緋奈の腰に添えられるように回されていた。
心臓がバクバクする。
身体が火照っていくのがわかる。
とりあえず、落ち着けるように、目を閉じて眠ることにした。寝たふり。からの、寝る流れ。
よし、これでいこう。

そう決め込んだ時、緋奈の腰に添えられていた方の手が動く。
起こしちゃったかな?悪いことしたな……
でもそんな考えは見事に打ち消された。

ユウガの手は緋奈の腰、お腹やくびれをやらしく、ゆっくりなぞってきた。
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