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夢想姫の逃避録
第3章 大輪の花
しばらく沈黙が続いた……。
ドキドキした。
嫌われるんじゃないかとか、いろんな事を考えた。

沈黙を破って先に口を開いたのはユウガだった。
「そっか。嬉しかったんだ?なんかスッゲー嬉しい。緋奈が俺とひとつになるのが嫌だったらどうしようって思ってたからさ……ありがとう」
にこやかな笑顔で頭をポンポンしてくれた。

「ってことはさ……」

ドサッ

「え!?」
「今ここで俺に迫られても緋奈は受け入れるってことだよね?」
ユウガに押し倒された。
夢の中と同じ怪しい笑顔を浮かべていた。

「ユウガ!待って!そんな……」
慌てていると、片方の手で優しく頭を包み込んでくれて、もう片方の手は動揺する緋奈の頬に優しく触れた。
まじまじと緋奈を見つめてくる。

「本当、可愛い。食べちゃいたい……」
「ええええ待って……」
Sな表情と言葉に思わずキュンとした。
すると、ユウガの顔が近づいてきた。
え!? これってもしかして、キス!? ど、どうしよおおおおおおお!!!???
思わずギュッと目をつむった。
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