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十字路の上で
第2章 ありふれた日常
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大学に向かってバスが通る道路沿いの道を歩いていると、後ろから徐々に近付いてくるバイクのエンジン音。

そのまま自分を追い抜いて横を通り過ぎると思いきや、二人乗りをしていたそのバイクは徐々にスピードを落とし俺の少し先で止まった。

後ろに乗っていた女が振り返って明るく声をかけて来る。


「邦彦(クニヒコ)、おはよ〜!」


幼馴染みの灰掛 真実と、
高校からの先輩である渡辺 彰人だった。


「おー。って真実、お前またかよ」

「今日も朝からイケメンだな、時枝(トキエダ)」

「先輩ほどじゃないけどね」


俺は肩をすくめ、ヘルメットをかぶっていてもいい男オーラ全開の彰人を見た。
見えなくてもその口元にいつもの余裕の笑みを浮かべていることが容易に想像出来る。


「ありがと、彰人。
もう間に合うし、あたしこっから邦彦と歩くわ」


バイクの横まで歩いて追いつくと、真実が慣れた動作でバイクからおりて、ヘルメットを返している。


「おー。んじゃまたな」


ヘルメットを受け取ると、こちらに軽く手を上げて彰人は颯爽と走り去って行った。
その後ろ姿を追いかけるように、俺と真実はどちらからともなく並んで歩道を歩き出す。

緩いウェーブの柔らかそうな長い髪がフワッと揺れて、シャンプーの良い香りが鼻をくすぐる。

…嫌でも女として意識する瞬間。


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