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妄想が膨らんじゃうの♡
第3章 青木マオ

時は4月中旬。

吸い込まれそうなほど青い空。

校庭の桜がブワッと風に吹かれて舞う。

まゆみは大きく息を吸い込む。
(今日から高校二年生なんだ)


校門をくぐり、クラスが掲示してある体育館へ足を向ける。


(クラス替えって、何度目でも緊張する…)
まゆみはドキドキと少し胸をはずませながら自分の名前を探す。
(さ…さ…さくらだまゆみ あった!)
2年3組のところに 桜田まゆみ はあった。

(あ、凛も同じクラス!)

佐々木凛は中学の時からの大親友で、高1のときも同じクラスであった。
だが、妄想癖があることは伝えていない。
っというか、伝えることが出来ない と言った方が正しい。
つまり、桜田まゆみの妄想癖は誰も知らないのだ。


クラスを確認したまゆみは、新しい 2年3組 の教室へ向かう。

教室の扉をひくと、見知った顔や、まだ挨拶もしたことのない人がいた。





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