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妄想が膨らんじゃうの♡
第2章 桜田まゆみ
ピピピ…ピピピ…カチ
朝がきた。
今日は始業式である。
まゆみは目覚まし時計を止め、目を擦りながら洗面所へ向かう。
リビングからは焼けた食パンとコーヒーの匂いがただよってくる。
まゆみは洗面所でジャバジャバと洗いながら、弟の理央に話しかける。
「あんた、今年から私の高校なのね、変な感じ」
「いや、幼稚園も小学校も中学校も同じだったし、いまさら変な感じも何もないだろ」
理央は呆れたように言う。
理央は今年からまゆみと同じ学修高校に通うのだ。