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妄想が膨らんじゃうの♡
第2章 桜田まゆみ
「そういや、まゆみ……う、あ、やっぱなんでもない」
理央は頬を赤らめる。
「どうしたの? 彼女でもできたの?」
「っば、そんなんじゃねーし、まゆみのばーか」
「照れちゃって、かーわい」
まゆみはにやにやしながら洗面所を出て行く理央をみる。
そこに背の高い男が入ってくる。
「まゆみ、どけ」
「可愛い妹に対してそれはないでしょ」
男の名は理久、まゆみの兄である。
年は21歳、大学生である。
そして、まゆみのスイッチは入る。
…
「はいはい、今日もまゆみは……可愛いね。」
理久は言葉の最後をまゆみにぐっと顔を近づけて囁く。
「ちょ、お兄ちゃん…?」
「寝起きの顔も可愛い……ねぇ、その可愛い唇にキスしていい?」
理久はまゆみの顎に指を添えて、息のかかる距離でまゆみに問いかける。
「え、だ……んん…」
まゆみが答える間も無く、理久の唇はまゆみのそれを捉える。
くちゅくちゅ、と静かな朝の洗面所に水音が響く。