この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Dolls…
第13章 暖かな腕の中
今後の天気が心配で、今日このままシュウちゃんを下山させるわけには行かない。

どっちにしろもう少しここにいてもらおうと思ってたし、私から椎葉さんにお願いしようとしてた。

椎葉さんからシュウちゃんを招待してくれたのなら手間が省けた。

それに…

「じ、じゃぁ、ダイニングに案内する、ね…。んっ」

壁に手を付きよじ登るようにふらふらと立ち上がる。



シュウちゃんを案内しないと…。

きっとお腹も空いてるだろうし…。



「んっ、く…」

「おいっ!お前汗だくだぞ?顔も真っ赤だし、部屋で休んでた方が…」



シュウちゃんの手が私の肩に触れた。

その瞬間…っ


「ひっ、うぅっ!」

「おいっ!?」

私の体がビクッと波打ち壁に頬を付くようにバランスを崩した。

シュウちゃんが与えた振動で体が…。

「だ、大丈夫…だから…っ」

「でも…っ」

「いいから…っ、はぁ…っ、早くダイニングに…」

ふらふらになりながら足を一歩一歩、何とか前に進ませる。

「椎葉さんが、来ちゃうし…っ」

だけど、2、3歩進んでは足が止まる。



立ってるだけでも辛いのに、歩くなると地獄だ。

早く…、早くダイニングの席に座りたい。


壁を伝いながらよろよろと歩く私の後ろをシュウちゃんが歩幅を合わせるように付いて来るが

「歩けてねぇじゃん!おぶってやろうか?」

「本当に…、気にしないで…っ」

「だけど…」



確かに歩くのは辛い…。

だけど、おんぶなんかされたら…、バレちゃう…。



「大丈夫。早く行こ」

シュウちゃんを安心させるためにも元気な姿を見せないと…

そう思いシュウちゃんに笑顔を見せた。

今は笑えるほどの余裕もないけど、とにかく今だけは…。







/559ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ