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Dolls…
第18章 パンドラの箱
自分で自分の気持ちがわからなかった。

なのに、私の体は椎葉さんを求め、受け入れてしまっている。

あんなに大嫌いだった椎葉さんの事を…っ。

椎葉さんの事を考えるたびに胸が焦げそうなぐらいチリチリと熱かった。

椎葉さんと奈々さんの事を考えるたびに頭が割れそうに痛くて心が泣いてた。

この気持ちに名前なんて付けれなくて、どう言えばいいのかわからなかった。




「ふ、はぁ…んっ!あっ、あぁんっ!イッ…イッちゃ…っ!あっ!」

「は…んっ」

椎葉さんの腰の動きが早くなり聞こえる吐息も激しくなって来る。

椎葉さんも感じていて、もう限界が近いのだとすぐにわかった。

そして━━━━━


「ひぅっ!あぁっ、あんっ!あぁぁ………っ!」

「━━━━━っ!!」



私が先に絶頂を迎え固く目を閉じたすぐ後、椎葉さんの体が私から離れた、と思った瞬間

「きゃっ!あ…っ」

私の顔にかかる熱くぬるぬるした液体。

「……はぁっ、はぁ、はぁ」

私の体から離れた椎葉さんは私の顔へと移動して、私の顔に自身の欲をぶちまけたのだ。

私の顔のすぐ横で息をつく椎葉さん。

「はっ、……っ」

「な、何を…っ」


意識がハッキリしないまま顔にかけられたコレの後片付けに困っていた。

快楽で頭がおかしくなってたとは言え冷静に考えたらかなり屈辱的な行為だ。

これじゃ、外に出られない。

「シャワーで流せばいい…」

「そ、うですけど…っ」

椎葉さんはさっさと衣類を身に纏うとしているが私はまだ動けないでいた。

体もそうだけど、あれだけ弄ぶられたのだからまだ意識はしっかり覚醒出来ていない。

コンクリートの床に擦られ続けた背中も痛い。


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