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Dolls…
第19章 泣きながら、あなたを…
私を無視して椎葉さんはドアの方へと歩いていく。

その背中を引き止めたいのに、体が動かない。

上半身が裸だとか、恥ずかしいとかそんな事はもうどうでもよかった。

今すぐ駆け出して椎葉さんの背中を引き止めたいのに…。

「あ…っ、ま、待って…」

声が震える。

捻り出すように椎葉さんに訴えかけた。


「待って…、待って下さいっ!椎葉さんっ!」

捻り出せた声を無視しながら椎葉さんはドアノブに手をかけた。

私の声など届いていないかのように…。

「待って下さいっ!椎葉さん…っ、私、何かしたんですかっ!?どうして、そんな…っ」


告白した私に椎葉さんは"がっかり"って言った。

何の理由も言わないで、ただ"がっかり"って…。


「椎葉さんっ‼」


追いかけたい…っ。

今すぐ追いかけて引き止めたい…。

椎葉さんの背中が涙で滲む。


「お願…っ、椎葉さんっ‼」





━━━━━━━━バタンッ!








音を立ててドアは閉まった。

私の気持ちに答えてくれないまま、ただ"がっかり"という言葉だけを残して…。






それが、椎葉さんの答え…?

私に告白されたことがそんなに迷惑だったんですか…?

"がっかり"したんですか…?

何の理由も言葉もないままに"がっかり"とだけ言い残して…、顔も見れず背中だけを向けて…。

それが、椎葉さんの答えですか…?



私を抱いたのは…

めちゃくちゃになるまで抱いたのは…

やっぱり全部、人形の為だったんですか…?



椎葉さん…っ。




「椎葉さんっ!!」


















━━━━━━━━ドンッ


「……クッソ」




















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