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Dolls…
第22章 遠い街角
ボンヤリもしていられない。

安藤さんより私の方が用意は大変なのだからモタモタしていられない。

顔を洗って歯を磨いて着替えて、髪をとかしてメイクもしないと。

モタモタしていられないと言いつつも体が上手く動かない。

気だるさの残る体をムリヤリ起こして床に足をつけた。


窓際、カーテンから差し込む朝日が今日は何だか腹立たしかった。





本当に、椎葉さんとはもう、さよならなんだ。


























その後、歯を磨き顔を洗い髪をとかし、荷物をまとめた私は部屋で安藤さんを待っていた。

荷物といっても私の荷物は少ない。

クローゼットに入ってる服は椎葉さんからの貰い物でどれもこれも普段着には向かないロリータ服ばかり。

ここに来たときに持ってたハンカチやタオルぐらいだし、鞄も持っていない。

今着ている服も椎葉さんから貰った服だけど、ロリータ服の中でも1番マシな服。

薄いピンクのヒラヒラしたワンピース。

パッと見は派手だけど、他の服で外に出れるはずないし。


ベッドに座りながら安藤さんを待った。

だけど、安藤さんを待ってるこの時間さえ私の頭の中には椎葉さんの顔が浮かんでいた。



本当に、このまま椎葉さんとお別れするの?

嫌われた理由も聞けないまま、このまま椎葉さんと会えなくなるの?

だけど…、今更理由を聞いて何になるの?

今更椎葉さんの本音を聞いたところでどうしようもないのに…。




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