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貸出奴隷 裕美子
第12章 7日目 ~達也~
「裕美子」

「はぃ・・達也様」

「これほど時間がかかるとは、ここに来てからお前がどれほど甘い気持ちで過ごしてきたかの何よりの証だ」

「・・・あぁ・・も・・申し訳・・ございません、達也様・・・」

「奉仕を始めさせたのが8時45分。終わったのが10時11分。かかった時間は何分だ」

「・・は、はぃ・・・・い・・1時間と・・・・26分・・です」

「お前がこれから受ける鞭の数は」

1分ごとに50回。命じられた「30分」を超過した時間は56分ですから・・

「・・に・・2千・・・2800回・・です・・」

「絵里」

達也様が突然私の名をお呼びになりました。

「はぃ、達也様」

「お前はここの奴隷になって随分経つが、今まで一日に受けた一番多い鞭の数はいくつだ」

「・・は、はぃ・・・1500回ほどだったかと存じます」

ただでさえこれから始まる途方もない数の鞭打ちに怯えていた裕美子さんは、達也様と私のやりとりに一瞬ビクッとし、「あぁっ・・」と呻くとそのままガタガタと身体を震わせました。ご奉仕の最中の経過時間の告知もそうですが、達也様の恐ろしさ、厳しさは、美樹様とはまた違ったものがあります。裕美子さんよりずっと長い間ここでお仕えしている私でも、これから裕美子さんが受ける鞭の半分ほどしか受けたことがない、それを裕美子さんに聞かせることで、実際の鞭打ちが始まらないうちから、それがどれほど厳しいものであるかを、裕美子さんの心に刻み込むのです。

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