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タンバリンでできたオーロラ
第10章 芋づるデカ

「とにかく、また現場に戻って付近の聞き込みだな」
「あっ! お芋さん!」
「おをつけんなって!」
「何でですか?」
「いや、いい」
「お芋さん……俺、思い出したっす!」
「何をだ」
「俺、あの女のアリバイ、証言できるかもしんないっす!」

 あ? お前が証言ってどんなことだ?

「あの女って、どんな女だ? まさか今のお店のオバちゃんの事じゃねーだろうな」
「ハハッ! まさか……あり得ないっすよ」

 お前の場合、あり得るからな。

「じゃあ、誰だよ、女って」
「ホシっすよ、決まってるでしょう?」
「決まってるかどーかは知らねえが……」

 だったとしたら、お前、犯行時刻に現場にいて状況に関わってるってことにならねえか?

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