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第29章 あとがき

■ナガラ探し

　一発書き系。

　だいたいいつもは思いついたら即書くのですが、このお話は「ナガラ探し」という言葉だけ思いつき、「いくらなんでもそれだけでは話をデッチ上げられないよ！」と２、３日寝かせていました。

　タンバリン系のネタはネタ帳にはメモせず、忘れちゃったら忘れたでいいやーて感じです。基本ユルイです。全てが。

　で、その時点ではピーターパンとフック船長がナガラを巡って奪い合いをする話とかそんな所なのかなーって思っていたのです。

　かつて私が新入社員だった頃、色々ご指導を頂いた上司の方がいます。

　アラフォーの、仕事命なキャリアウーマン（独身）なその方は、スタイルが良く、とてもおっぱいが大きくて尊敬していました。ちょっと待てそれだけだと誤解されるだろー。

　その方から学んだのは、主にプレゼンテーションの技術でしたね。パワーポイントでレジュメを作るとき、どうすれば興味を引く構成になるのか、とか。男の写真はできるだけイケメンを使えとか、色々。

　後の仕事でも多いに役立ち、最終的に満場の外国人相手に外国語でプレゼンして、爆笑の渦とスタンディングオベーションを貰えるようにまでなったときには、さしもの私も感動しました。オネータマありがちゅう。全て貴女のおかげです。貴女の技術は海外でも通用いたしました。不肖の弟子ですが、その証明を以て感謝の意とさせていただきます。

　で、そのアラフォーの、仕事命なキャリアウーマン（独身）のオネータマ、大のトニー・トニー・チョッパー好きで。もうね、そんな事だから……と、うっかり言おうものならセクハラで訴えらるご時世ですから言いませんでしたけど、とにかくアレでした。

　あと、子供の頃、従弟妹たちとごっこ遊びして遊んだなー。でも、みんなアッと言う間に大人になっちゃったなあ。

　そんな二つの想いが「ナガラ探し」という言葉と結びついた時、「イケる！」と踏んで書き上げました。

　ラストシーンですが、常識的な時間経過として読むと、「おいぃっ！」とッコミ入れたくなる光景となりますが、そこに数十年の時間経過がサラッと挟まっていると考えてみるとちょっと素敵なストーリーになります。

　どっちも好きです。ハイ^^