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弟プレイ
第10章 蒼 eyes.1 葛藤の日々
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けれど汚い俺の腹の中は、姉貴の手が触れた額から欲情するのを止められない。
華奢なその両腕を床に組み伏せて、抱いてしまいたいとさえ思う。
ほんと……我ながら、呆れてしまう。
「……熱なんか無いって」
そんな穢れた胸の内を隠して、姉貴の手を払う。
「それより、神谷先輩だかからの電話が気になってたんじゃないのか?」
「そうよ! 先輩はなんて?」
あっさりと離れていく姉貴の温もりに安堵しながらも、寂しさに似た気持ちも混じり合い、複雑な心境になった。
「明日の朝8時に○○駅の西改札口にあるベンチ横で待ち合わせ。だとさ」
「えっ! そ、それ……本当に先輩からの?」
「あぁ」
俺が頷くと、赤らめた頬を俯かせる。
隠しきれずに上がっている口角に、また腹が立った。
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