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弟プレイ
第12章 蒼 eyes.3 それでも…
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* * *
「あ、お帰り」
「……ただいま」
帰ってきて早々、今一番出会いたくない人物に出会う。
シャワー浴びたての湯気が漂う黒髪をタオルドライしながら、姉貴がソファーにどっかりと腰かけていた。
しかし珍しいことに、何故か今日はしっかりとパジャマを着込んでいる。
「愛しの神谷先輩とのデートはどうだったんだよ?」
俺も聞かなきゃいいのに。
つい気になって、その話題を振ってしまった。
「えっ?! う、うん。まぁ……」
逆上せたように赤面する頬。
濡れた髪の毛で見え隠れする首筋に、俺は“ある痕跡”を見つけてしまった。
……キスマーク。
昨日の時点では無かった、鮮やかに咲く赤い華。
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