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弟プレイ
第12章 蒼 eyes.3 それでも…
姉貴にとっての俺は…所詮、弟。
それでも……俺は、この家で一緒に暮らしている限り、姉貴への気持ちは簡単に断ち切れないような気がした。
他の女を抱こうとしてみて、それを深々と思い知らされた。
「好きでいるぐらいは……許されるよな?」
気持ちに応えてほしいなんて、ワガママは言わないから。
姉貴へのこの想いは俺の中で閉じ込めておくから。
想うぐらいは許してほしい。
そうして俺は、気持ちが溢れだしてしまわないように。
自分の想いを仕舞い込んだ箱に、ひっそりと鍵を掛けた。
しかし時が経つにつれて、鍵っていうのは脆く錆び付いてくるものだ。
あの神谷が高校を卒業する頃。
姉貴が泣け暮れる日が、1週間ぐらい続いた。
何を理由にして別れたのかは知らないが、神谷と姉貴はどうやら別れたらしい。