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狂い咲き
第2章 狂い咲き 2
 私は静かに頷きながら、彼が隣に来てくれることを待ったが、彼は動く素振りがない。

 やっぱり、彼女と待ち合わせなのかな。

 思わず溜め息がこぼれる。

 時々、彼と視線があうほどに、私はときめいていくばかりだ。

 しばらく静かな時間が流れた。

「またお会いしましょう」

 彼はそう言うと、帰ってしまった。

 内心がっかり。

 大きく溜め息をつきながら、明日も来てくれるのかな。

 溜め息をつく私に、「彼はいつも来てますよ」と、バーテンダーが教えてくれた。

「いつもお一人で?」

「お連れの方を見たことはありませんね」

 今思えば、彼は、ただ、女性を物色しに来ていただけなのかも知れない。

 でも私は、彼の持っている本当の怖さを当時知るよしもない。

 彼が変質的と言えるほどのサディストであるなど想像もしてなかった。

「また明日、会えるといいな」
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