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狂い咲き
第3章 狂い咲き 3
 まるで風が心地よく吹き抜けていくように動く指先。

「動かないで」

 彼の囁く言葉がある。

 着衣を脱がされながら、ふと、触れるくちびるや指先の感触に思わず息を飲んだ。

 なにも見えない中で、彼がどこに触れようとしているのかもわからない。

 彼は、ゆっくり着衣を脱がしながら、私の身体に惜しみなく、くちびるをよせてくる。

 私は、彼にされるがまま、見えない視界の中で感じていった。

 どこに触れるともわからないくちびるが、不思議なほどに私を興奮させていくばかりだ。

 彼は私を全裸にすると、全身を指先でなぞっていく。

 彼との初めてのセックスは、とても興奮に満ちた素晴らしいものだった。

 じれったいほどに動く指先に狂わされ、味わうように動く舌先は、まるで海外のロマンス映画の主人公になった気分にさえさせてくれた。

 でも、今思えば、彼は冷静に私の反応を見ていただけなのかも知れない。

 私を全裸にすると、彼はネクタイで私を後ろ手に縛りあげると、「シャワーを浴びてくるよ」と言った。

 なぜ、あのとき警戒しなかったのだろう。

 まだ、目隠しまではわかる。

 彼に、嫌と言うほど痛めつけられ、辱められ終わったときに思い浮かんだのが、レイプであってSMだ。

 でも当時、浮かれきっていた私は、そんなこと、なに一つとして考えることもなかった。

 彼がシャワーを浴びて、出てくると、執拗なまでに、さらに、私の身体を感じさせていった。

 縛られたことに抵抗感はあったが、その警戒心さえ奪いさるほどに彼の舌使いの上手さに、私は酔っていた。

 なによりも私を興奮させたのが、彼の逞しいペニスだ。

 目隠しをされたままの私は、くちびるに押し当てられたペニスに、ぞくっとした。

 見えないからこそ、興奮もすれば、想像は膨らんでいくばかりだ。

 男性のペニスを含むことは好きじゃない。

 躊躇う私に、彼はくちびるをよせた。
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