この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狐面の男に 愛されまして
第5章 おムコさんに 愛されまして


手を伸ばせば、すぐそこに彼の顔が。


「……」


彼女は迷った。

迷ったけれど答えは決まっていた。


布を強く握っていた手が、前に出される。


耳の横を両手で軽く挟むようにして、彼女は狐面を上に持ち上げた。




「──…」


「さぁ…どう見る?サチ──」



面から解放された彼の顔が、二つの目が…真っ直ぐ彼女を射抜いてくる。



「面を外した僕だけれど、もしかしたらこの顔もまた《作り物》かもしれない。君を惑わせる偽物かもしれない…」


「……」


「君にはどう見える…?」


「わたしには──…シュウさんに、見える」



静かに答えた、サチ。



「そうか…」



シュウはそっと
彼女をくるむ布を左右にひらいた。


その瞬間、部屋を照らしていた灯りが、吹き消されたかのように失くなった。







/68ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ